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怪紀行青森・ブルース溢れる歓楽街 第三新興街 スナックに泊まろう!GOODOLDHOTEL

■青森はブルース溢れる街

どうも最東です。

最東は遊郭跡地や風俗街が大好きです。いやらしい意味ではなく、町並みに独特のブルースが溢れていて好きなのです。

大阪には飛田新地をはじめとする五大新地があるので、それと通ずる雰囲気があります。

そういうわけでやってきたのは青森最大の歓楽街・第三新興街!!

青森にはいわゆるソープランドというものがなく、同じくソープランドのない大阪のように新地があるわけでもありません。

ピンサロとかハコヘルが数件あるのみで、第三新興街はそんなハコヘルが立ち並ぶ場所だったのです。

ん? “だった”って、過去形じゃないかって?

YES!

そう、第三新興街はほぼ廃墟です。ですがその中で二軒だけ、現役で営業しているお店があります。

念のため言っておくと、あたいはそういう遊びをするために来たんじゃないんだからね!

ブルース溢れる町並みを激写しにきたんだから!

それにしても第三新興街、実際に訪れてみると本当に廃墟だらけです。一見やっていそうに見えても近づいてみると玄関が封印されていたり、かと思えば簡単に入れそうな空き家もあります。

赤い第三新興街の看板をくぐるとスナックが立ち並んでいますが、一軒たりとも営業していません。しかし、緑や紫、ピンクのけばけばしい看板は、在りし日の面影を残しています。

詳しくは知らないのですが、いわゆる『連れ出しスナック』みたいなこともやっていたのでしょうか。そういえば近くにラブホテルの廃墟もあります。

ほとんど壊滅状態といっていい第三新興街ですが、なぜか公衆トイレだけ稼働していたりして、よくわかりません。

MOCCHANと「夜もう一度こよう」ということになり、暗くなってから再度第三新興街を訪れてみると、『第三新興街』の赤い看板に電気が入っており、煌々と照っていました。

ハコヘル二軒と公衆トイレしか稼働していないのに、赤く光る看板が「おいでませ青森」と言っているようで、かつてにぎわっていた残光がそこにあるようです。

■GOODOLDHOTEL

二泊三日の青森旅で、一泊目のホテルが『GOOD OLD HOTEL』です。

実は何年も前から、ネットでこれの存在を知っていて、青森に着たら絶対ここに泊まるもん!と決めていたのです。

兼ねてからの願いが叶うぜ、とワクワクドキドキしながら弘前へ。

ちなみにですが、最東は青森空港からレンタカーを借りて移動していたわけですが、とにかくスムーズです。信号がほとんどなく、どの目的地も予想到着時刻よりかなり早くつきました。

第三新興街に行ったあとで、やってきた弘前。

第三新興街は青森市内にあり、食事も市内で摂ったのですが、ここが青森の中心で都会だと思っていたのですが、弘前は思いっきり夜の街でした。

いい意味でどこにいっても「青森っぽ~い」という景色だったのが、ここ弘前だけは「お、大阪のキタミナミみたいだ……」という感想。

そんな中にGOODOLDHOTELはありました。

なんとなく、さびれた繁華街にあるような気がしていただけに、バリバリの繁華街のど真ん中にあるGOODOLDHOTELにやや面食らいました。

しかし!

完全無人のフロントで暗証番号を押して中にはいると、まさにそこはスナック立ち並ぶ雑居ビルのいちフロア。

「ここ、ホテルだよ」

といわれてもとても信じられない光景がそこにはありました。

各部屋には店名の看板があり、扉も当時のものをそのまま使っているから、組合のシールなどが何枚も貼っていて、妙な生々しさがあります。

「やってる~?」

と暖簾をくぐるかのようにドアを開けて中にはいってみるとさらに驚きます。

ちゃんとホテルの部屋~!!

外見はスナック店なのに、中に入ると綺麗なホテルの一室。

最東はわかってて訪れたので問題ないですが、知らない人だと脳がバグります。

なんたって下の階は本当のスナック街で、パッと見ではどちらも変わりません。

GOODOLDHOTELの奥へと行くとカウンターと座敷があったりして、ここで歓談したりするのかなーとか思ったり。

それにしても一体誰がスナックの居抜きをホテルにしようと考えたのでしょうか。天才の所業かよ!

■田舎館村役場

GOODOLDHOTELで一泊し、次なる目的地へ向かう途中、MOCCHANが「なんやろあれ」と指さし、その先を見てみるとお城がありました。

「城……? こんななんもないところに城があんねんな」

「いや、城っちゅうても小さない?」

確かに。

せっかくなので行ってみました。

するとそこは城を模した役場で、『田舎館村役場』とありました。

なんで城?

はじめて来た場所なので由来はわかりませんが、なんにもない田舎道で突然お城が現れるのは、かなり異様です。

大阪では村というのはあまり一般的ではないのですが、村役場というのはいわゆる市役所のことでしょうか。

玄関を覗き込んでみると、内部はお城とは似ても似つかない、普通の役所。という感じで、ここでもちょっと脳がバグりそうになります。

車もスイスイ、突然のお城、ブルース溢れる歓楽街、スナックをホテルに改装、もうこの時点で最東は青森が大好きになりつつありました。

怪紀行青森・土偶の木造駅

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